化学業界の就活/転職に役立つグローバルシェア情報と落とし穴

★グローバルシェア情報★

 化学業界の企業において、シェアの高い製品を持っているかはキーポイントになります。様々な企業との争いに勝つことができる技術力を持っている企業が、製品のシェアを高くすることが出来るからです。下記にリストアップされた企業かどうかは、化学業界の就活/転職の1つの視点になるかもしれません。

※1 下記の経済産業省の資料(P16)からリストアップ
https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/seizo_sangyo/pdf/010_04_00.pdf
※2 2010年の値であり、参考程度
※3 ウェブサイト上で得られる情報から作成。

 シェアを高くするには技術力が必要なので、化学業界の企業選びにシェアから考えるのもアリだと基本的には思います。しかし、例外もあります。
発展途上の分野だと、せっかくシェアを獲得しても、それを上回る技術革新が先行し、どんどんシェアが変化していってしまうのです。良い例が電池関係関連のシェアです。2015年には日本企業がグローバルシェアNo1だったのが、たったの5年で見る影もなくなりました。


※4 以下資料などから作成
https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/seizo_sangyo/pdf/010_04_00.pdf

シェアはもちろん大事なのですが、就活/転職での定量的な指標として使用する場合はシェアを取っている期間も大事な要素になりそうです。技術革新がそこまで生じない安定的な分野でシェアを持っている企業こそが、就職/転職すべき企業ということになるでしょう。

★【補足】グローバルシェアの重要性★
コンサルティング会社が書いた「BCG戦略コンセプト」という本においては、企業の事業分野の分析においてお金を得るためには、2軸で考える手法が書かれております。1つ目が、事業分野自体の成長と、2つ目が、事業分野内の相対的な儲けやすさです。この2つ目の定量的な指標こそが、グローバルシェアなのです。時々、HPにおいて”国内”シェアが高いことをアピールしている企業がありますが、グローバルで高いことが重要であるはずです。
https://www.amazon.co.jp/BCG%E6%88%A6%E7%95%A5%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%97%E3%83%88-%E6%B0%B4%E8%B6%8A-%E8%B1%8A/dp/4478374449/ref=sr_1_1?crid=10BYG516W5KSF&keywords=bcg%E6%88%A6%E7%95%A5%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%97%E3%83%88&qid=1704920237&sprefix=%2Caps%2C182&sr=8-1www.amazon.co.jp

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