経済産業省が選ぶ化学業界のおすすめ企業~グローバルニッチ企業~

 化学業界の企業に就活/転職する際には、その企業の安定性がポイントとなるはずです。企業の安定性を担保する考え方の一つに“グローバルニッチ”があります。

“グローバルニッチ企業”とは
世界市場の規模が100~1000億円 かつ 20%以上の世界シェアを所有している企業
のことです。

 世界市場が大きすぎると、競争が激しくなるので、そこそこの市場規模で勝負すると、競争が少なく企業収益が安定するという考え方です。そんなグローバルニッチ企業を経済産業省が100選としてリスト化されています。
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/gnt100/index.html

 有名どころの化学系企業ですと以下がノミネートされています。
旭化成(再生セルロース繊維)
・東京応化(フォトレジスト)

過去に選定したグローバルニッチ企業は2014年に比べて株価がTOPIX対比6倍程度と高成長しており、選定精度の実績も十分です。
https://froggy.smbcnikko.co.jp/37848/高成長が続くグローバルニッチトップ企業に注目 | 日興フロッギー

 一方で、グローバルニッチ企業に選定されていないからと言って、ダメな企業という訳ではありません。どうやら、企業が自ら申請を出さないと選定されないようですので。

 グローバルニッチ企業は定量的な評価に基づいて、経済産業省が選ぶ優良企業ですので、就活/転職のお役に立ててみてください。

【参考】
グローバルニッチ企業の考え方は、有名なコンサルティング企業の本にも記載があります。グローバルシェアが高い企業は①花形製品(キャッシュフロー需要が高い、市場成長率が高い)②金のなる木(キャッシューフロー需要が低い、市場成長率が低い)の2つに分けられ、①は競合企業との競争が激しいため、シェアの維持にお金がかかりすぎるので、②を増やすことが重要みたいです。
www.amazon.co.jp

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