若手を大事にするか、中堅を大事にするかの定量的比較(化学業界の企業)

 化学業界の企業に入社するにあたって、企業の社風を知ることは重要です。例えば、今回紹介するのは、若手を大事にする文化なのか中堅を大事にする文化なのかです。若手を大事にする文化では、きちんと若手のレベルを底上げするような教育や指示などがなされ、働きやすくなります。一方で中堅を大事にする文化では、一番脂がのった仕事のリーダー核が重要視されるイメージです。
 若手か、中堅かの定量的な指標として、若手(30歳)の年収と中堅(40歳)の年収の比をOPEN WORKから調査し、比較することにしました。企業は従業員の年収を若手に分配するのか、中堅に分配するのかを決めていきます。すなわち、中堅の年収が高くするということは、逆に言うと、若手の年収は相対的に低くなるのです。逆もしかり。

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★年収@40歳/年収@30歳(-)による若手/中堅の重視具合比較★

●中堅 超重視: 1.5≦年収@40歳/年収@30歳(-)
デンカ(1.6),AGC(1.6),日本ゼオン(1.5),三菱瓦斯化学(1.5),三井化学(1.5),カネカ(1.5)
●中堅 重視: 1.4≦年収@40歳/年収@30歳(-)<1.5
富士フイルムHD(1.4),日本化薬(1.4),日東電工(1.4),出光興産(1.4),三菱ケミカルG(1.4),旭化成(1.4),ENEOSHD(1.4)
●若手 重視: 1.3≦年収@40歳/年収@30歳(-)<1.4
東レ(1.3),積水化学工業(1.3),小林製薬(1.3),住友化学(1.3),資生堂(1.3),ユニ・チャーム(1.3),ダイセル(1.3),JSR(1.3)
●若手 超重視: 年収@40歳/年収@30歳(-)<1.3
帝人(1.2),花王(1.2),ニフコ(1.2),DIC(1.2),レゾナック(1.1)
●データ無し
信越化学工業,日本ペイントHD,日産化学,日本酸素HD,コーセー,東ソー,関西ペイント,ライオン,日油,エア・ウォーター,クラレ,ポーラ・オルビスHD,コスモエネルギーHD,エフピコ,ADEKA,日本触媒,クレハ,UBE,住友ベークライト,アイカ工業,東亞合成,セントラル硝子,トクヤマ,アース製薬,日本曹達,東洋インキSCHD,三洋化成工業,サカタインクス,タキロンシーアイ,高砂香料工業,ニチレキ,日本コークス工業,東亜石油,ビーピー・カストロール,富士石油,ユシロ化学工業,MORESCO,日本精蝋,東洋紡,東京応化工業

※1 化学業界売上高ランキング50位まで+石油化学業界+α
※2 2022年8月時データ

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 若手重視のTOP企業はレゾナック、中堅重視のTOP企業はデンカです。若い内に大事にされたい人はレゾナックに、自分の実力が上がってきた段階で大事にされたい人はデンカへ。ですね。

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