化学業界の企業の中で、研究開発をしたい方におすすめの企業②~高砂香料工業、MORESCO~

 大学時代の研究が好きで、化学業界の企業に入っても研究開発を続けていきたいと考えている人に、おすすめの企業を紹介していきます。過去記事では、研究開発をするための資金が潤沢な企業をランキング形式で紹介していきました。今回は、企業の就業人員全体に対して、どれぐらいの人が研究開発をしているかを定量的な指標として、考えていこうと思います。研究開発の人数が多ければ多いほど、研究開発を重視しており、研究開発をしやすいと考えました。研究開発人員が少ない場合は、プラント設備の設計などの人材が企業の中で力を持っており、研究者が活躍しにくい企業である可能性が高いでしょう。

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★化学業界の企業における研究開発人員/全従業員(%)ランキング★
●ランキングI: 20≦研究開発人員/全従業員(%)
ユシロ化学工業(29),MORESCO(26),高砂香料工業(24)
●ランキングII: 10≦研究開発人員/全従業員(%)<20
三洋化成工業(18),日本触媒(17),デンカ(13),日本ペイントHD(12),日本曹達(12),三菱瓦斯化学(10)
●ランキングIII:研究開発人員/全従業員(%)<10
花王(8),クラレ(8),東ソー(7),日東電工(6),三菱ケミカルG(6),関西ペイント(5),UBE(5)
●研究開発活動なし
東亜石油,ビーピー・カストロール,富士石油
●データ無し
信越化学工業,富士フイルムHD,ユニ・チャーム,資生堂,ENEOSHD,旭化成,出光興産,日産化学,日本酸素HD,住友化学,積水化学工業,JSR,コーセー,小林製薬,三井化学,ライオン,日油,エア・ウォーター,レゾナック,ポーラ・オルビスHD,コスモエネルギーHD,ニフコ,日本ゼオン,エフピコ,ダイセル,ADEKA,カネカ,DIC,クレハ,住友ベークライト,アイカ工業,日本化薬,東亞合成,セントラル硝子,トクヤマ,アース製薬,東洋インキSCHD,サカタインクス,タキロンシーアイ,ニチレキ,日本コークス工業,日本精蝋,東洋紡,帝人,東レ,東京応化工業,AGC

※1 化学業界売上高ランキング50位まで+石油化学業界+α
※2 2021年データ

 ほとんどの企業はデータがありませんでした。研究開発人員ぐらい有価証券報告書に載せないと、透明性のない企業だと見られても仕方ないと思いますねね。ユシロ化学工業(29),MORESCO(26),高砂香料工業(24)が、研究開発人員割合が高いですね。少しニッチな企業の方が、研究開発を重視しているのは面白いですね。今回の研究開発人員割合と、研究開発費割合(過去記事)をマトリックスで、研究開発志望の方におすすめの化学系の企業を絞り出していきたいと思います。

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 下図のマトリックスより、研究開発志望の方におすすめの企業は、高砂香料工業、東京応化工業です。化学業界の中では、研究開発にしっかりと投資しており、かつ、研究開発人員も多いため、研究開発しやすい環境になっていると予想できます。


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