化学業界の企業の中において、業績が高い企業の年収が高いという仮説は本当か!?

 なんとなく、業績が高い企業は年収が高そうな気がします。化学業界の企業においてこの仮説は正しいのか調査してみました。
 “年収”と一口に言っても、どの年代の年収なのか?、どこからの情報なのか?など複数あるので、まずはそこをはっきりさせます。1つ目の年収としては、有価証券報告書記載の平均年収を選択しました。ただし、HD企業は本社のみの年収となり全社の平均年収ではないので、データから除きました。2つ目の年収としては、OPEN WORKという就活サイトに記載の30歳年収を比較します。30歳のデータが一番多いので、30歳を選びました。(データがある企業のみ比較です。)
 また、”業績が高い”指標も複数ありますが、今回は試しに「売上」「営業利益」「営業利益率」「時価総額」の4つを選択してみました。以下グラフとなります。

~~~~~~~~~~

★「従業員年収(百万円) OPEN WORK@30歳」と「業績」の相関★
 「従業員年収(百万円) OPEN WORK@30歳」と「業績」の相関を表す決定係数は、0.01~0.07とかなり値が低いです。業績が高い企業は年収が高い訳ではなさそうです。

※1 化学業界売上高ランキング50位まで+石油化学業界+α
※2 2023年2月時データ

~~~~~~~~~~

★「従業員年収(百万円) 有価証券報告書」と「業績」の相関★
 「従業員年収(百万円) 有価証券報告書」と「業績」の決定係数も、0.006~0.18とかなり値が低いです。やはり、業績が高い企業は年収が高い訳ではないですね。



~~~~~~~~~~
 年収も業績も複数の値を使用しましたが、「業績が高い企業は年収が高い」という仮説は間違いみたいです。業績の高さは会社の持続可能とするためには必要なことですので、もちろん従業員にとってメリットも大きいですが、従業員個人個人の年収は個々に見ていく必要がありそうです。

★化学業界の「年収」に関するの記事はこちら★
jobofferdiary.hatenablog.com
jobofferdiary.hatenablog.com
jobofferdiary.hatenablog.com
jobofferdiary.hatenablog.com

★化学業界の「企業比較」の記事★
jobofferdiary.hatenablog.com