「年収が高く かつ 働きやすい」そんな化学業界の企業を今回は紹介していきます。企業が存続していく上で重要な企業の安定性や成長性は、就職する企業に長期的に務めるという観点から大事です。安定して収益を上げていることは、給料が安定していたり、あわよくば給料が上がったりすることの必要条件です(十分条件ではないですが…)。一方で、先のことなんてわかんないんだから、まずは目の前の年収が良くて、働きやすい会社を教えてくれ～という気持ちは痛いほど分かります。そんな気持ちに今回は応えていきます。
年収に関しては、「OPEN WORKという就活サイトの30歳の年収」と「平均年収(有価証券報告書記載」の2つを使用しました。それぞれの値の選択には一長一短があり、2つ並べて比較することにしました。前者はデータ数が少ないこと。30歳を選んだのは、データが少ない中でも、一番値が多かったので。後者は、有価証券報告書内に基本的はデータがあるのですが、HD会社は、HDの元締めの本社の人の年収となってしまうので、今回の目的で使用するのは微妙です。富士フイルムや三菱ケミカルのようなHD企業こそ年収を知りたいはずですので、そのデータがないのは。。。となります。自分の志望する企業があるかどうかで2つを使い分けてみてください。
働きやすさに関しては、新卒採用社員の3年後離職率を定量的な指標として採用しました。全社的な離職率では、たまたま入社が多い年の定年退職者などがいると、値がぶれるため、”新卒採用社員の3年後離職率”が適しているはずです。
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★高年収と働きやすさを両立する化学業界の企業★
以下が年収と働きやすさのマトリックスです。この図より、年収も高く、働きやすい企業は、富士フイルム、花王、住友化学、三井化学となっております(黄色マーカー部)。名だたる有名企業ばかりですね。
一方で、視点を変えて、年収は高いが働きにくい企業(灰色部)は、ENEOSや出光興産注意、三菱ケミカル、信越化学は注意が必要ですね。一見、年収も高く有名な企業ですが、働きにくく、ずっと我慢して企業に居座るか、転職するか、それとも体調が悪くなるか、気を付けてください。一方で、定量的に働きにくい企業だからといって、個人個人が働きにくいとは限りません。社風や文化がフィットする可能性もあります。
以下ランキングの詳細です。
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★「働きやすさ」ランキング★
・ランクI : 3年後離職率も低く、安定している。
3年後離職率 平均＜6%、標準偏差＜2%(2017～2021年)
・ランクII: 3年後離職率も低いが、多少の不安定さがある。
3年後離職率 平均＜6%(2017～2021年)
・ランクIII: ランクI,IIより下
・ランクIV(データ無し: データを提出しないということは・・・要注意。)
※1: 過去記事「働きやすい化学業界の企業～定量的な比較～」
※2: 3年後離職率データは就職四季報より取得
※3: 富士フイルムの3年後離職率データは2019年以降のみ。(2017～2018年はデータ無し)
※4 2023年2月時データ(以下データも含めて)
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★「年収(OPEN WORK)」ランキング★
・ランキングI(年収650~700万円@30歳)
・ランキングII(年収600~650万円@30歳)
・ランキングIII(年収550~600万円@30歳)
・ランキングIV(年収500~550万円@30歳)
・データ無し
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★「平均年収(有価証券報告書IR)」のランキング★
平均年収は2017年~2021年の平均値を使用しております。
・ランキングI: 800万≦平均年収
・ランキングII: 750万円≦平均年齢＜800万円
・ランキングIII: 700万円≦平均年齢＜750万円
・ランキングIV: 平均年齢＜700万円
・詳細不明(ホールディングス or データ無し)
※5 「従業員数は就業人員 」と有価証券報告書に記載ある場合は管理職も含むと判断
★化学業界の「企業比較」の記事★
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