今回は、花王について調査をしました。簡易スクリーニングでは、化学業界売上高ランキング50位まで+石油化学業界の中で第1位となっており、最高ランクに位置しております。全てにおいてバランスが良い企業となっているとともに、花王はB to Cでもあるので、顧客に直接喜んでもらいたいという気持ちがある人には良いでしょう。花王には、B to Cのコンシューマープロダクツ事業に加えて、B to Bのケミカル事業を保有しており、それぞれの事業状況を深堀していきます。
★事業分野ごとの売上と営業利益の相関★
売上と営業利益の相関を表す決定係数(R2)は0.6以上であることが定量的な目安です(※1)。花王のコンシューマープロダクツ事業は、R2値が0.45であり低いですね。一方で、ケミカル事業はR2値が0.63ですが、傾きが異常に小さいです(傾き0.054)。例えば、旭化成のマテリアル部門の傾きは0.26,富士フイルムのヘルスケア&マテリアルズは0.18です。R2は高いが、傾きは小さいということは、つまり安定はしているが、売上に対して利益は増加していないことを表しています。
花王は、人気企業であり知名度も高いですが、コンシューマープロダクツ事業もケミカル事業も不安定な状況になっております。
※1 参考文献: 「日米欧の化学会社はどんな事業戦略をとってきたか:今後は」
★設備投資費/研究開発費の配分変化★
上述の通り、コンシューマープロダクツ事業もケミカル事業もイマイチな状態であることが判明しました。本来は、新しい柱を作るために、”その他”の設備投資費や研究開発費が増加しているのが、重要なはずです。しかしながら、下図の通り、コンシューマープロダクツ事業もケミカル事業以外に動きがあるようには思えません。うーん。。。あんまり良くない気がする。
★「花王」学閥(2022年)★
花王は東北大学と早稲田大学の出身者が多いです。
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