働きやすい化学業界の企業~定量的な比較~

 企業の収益性/安定性という観点からの“良い”企業を考えることも大事ですが、就職/転職する際の企業としては、働きやすさという視点も大切です。働きやすさの定量的な指標として、新入社員の3年後離職率に注目しました。単純な離職率ですと、たまたま定年の世代が多いときなど、”働きやすさ”以外の影響を受けてしまいますので、新入社員の3年後離職率が、”働きやすさ”の定量的な指標として適していると考えました。以下いくつかのグループにランク分けを行いました。

●ランクI : 3年後離職率も低く、安定している。
3年後離職率 平均<6%、標準偏差<2%(2017~2021年)
富士フイルムHD(※3),花王,旭化成,住友化学,東ソー,三井化学,ライオン,クラレ,UBE

●ランクII: 3年後離職率も低いが、多少の不安定さがある
3年後離職率 平均<6%(2017~2021年)
日本ペイントHD,JSR,関西ペイント,三菱瓦斯化学,コスモエネルギーHD,ダイセル,東亞合成,セントラル硝子,東洋インキSCHD,東京応化工業

●ランクIII: ランクI,IIより下
信越化学工業,ユニ・チャーム,資生堂,ENEOSHD,日東電工,出光興産,日産化学,積水化学工業,コーセー,小林製薬,日油,エア・ウォーター,昭和電工,日本ゼオン,デンカ,エフピコ,ADEKA,カネカ,DIC,日本触媒,クレハ,住友ベークライト,アイカ工業,日本化薬,トクヤマ,アース製薬,日本曹達,三洋化成工業,サカタインクス,高砂香料工業,日本コークス工業,東洋紡,帝人,東レ,AGC

●ランクIV(データ無し: データを提出しないということは・・・要注意。)
三菱ケミカルG,日本酸素HD,ポーラ・オルビスHD,ニフコ,タキロンシーアイ,ニチレキ,東亜石油,ビーピー・カストロール,富士石油,ユシロ化学工業,MORESCO,日本精蝋

※1: 化学業界売上高ランキング50位まで+石油化学業界+α
※2: 3年後離職率データは就職四季報より取得(2023年データ)
※3: 富士フイルムの3年後離職率データは2019年以降のみ。(2017~2018年はデータ無し)

 上記のランクがより高い企業から順に就職/転職する企業の優先度を上げることで、”良い”企業に就職/転職できる確率が高まる気がします。。最近の世代の考え方「そこそこのところで、フワフワ仕事したい(ホワイト企業で働きたい)」を持っている方は、ランクIから就職/転職先を決定すれば問題ないかなと思います。

※4 上司は選べないけど、会社は選べる。離職率は会社に対する不信任投票と考えています。
※5 「労働基準関係法令違反に係る公表事案 令和●年」と調べることで労働基準法に法令違反した企業が確認できます。ここに掲載されている企業には入社しない方が良いでしょう。ちなみに、令和5年時点は、上記の化学業界売上高ランキング50位まで+石油化学業界+αの企業は掲載されておりません。これより売上の低い企業に入社する際は確認してみてください。ちなみに、私はこの情報を下記本で知りました。
「ゼロストレス転職 99%がやらない「内定の近道」」

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