『住友化学』への就職/転職に向けた企業研究

 今回は、住友化学について調査をしました。簡易スクリーニングでは、化学業界売上高ランキング50位まで+石油化学業界の中で第9位となっており、上ランクに位置しております。総資産当たりの利益率である技術力は低いですが、安定性と成長性は高く、働きやすさはTopクラスです。働きやすさを表す指標である、新入社員の3年後離職率は、平均が6%以下で5年間安定しております

★事業分野ごとの売上と営業利益の相関★
 住友化学の各事業分野に関して、きちんと利益を出しているかを調査しました。文献(※1)に基づき、売上と利益の相関を表す決定係数(R2)が0.7を超えている分野は、エネルギー・機能材料のみです。一般的には、文献(※1)に記載の通り、医薬品は一般的にR2が高くなりますが、住友化学は、0.58とそこまで高くなく、一般論が通じておらず住友化学の弱さが垣間見えます。


※1 参考文献: 「日米欧の化学会社はどんな事業戦略をとってきたか:今後は」

★設備投資費/研究開発費の配分割合★
住友化学の事業戦略としては、エネルギー・機能材料への設備投資や研究開発費を増やしていくべきで、実際に住友化学はどのように分配したのかを調査しました。残念ながら、研究開発費はほとんど変化なく、一方で設備投資費の割合は15%@2015年⇒22%@2021年と7%増加しております。ただし、設備投資の割合を変更する定量的な指標がありまして、「マッキンゼー ホッケースティック戦略―成長戦略の策定と実行」では、10年で50%見直すと良いとされていますが、この値には全然届きませんね。




★「住友化学」学閥(2022年)★
 住友化学大阪大学出身の方が多いです。

メーカー専門の転職エージェント「タイズ」-製造業の求人・中途採用・転職情報が満載より作成

★関連記事★
jobofferdiary.hatenablog.com
jobofferdiary.hatenablog.com
jobofferdiary.hatenablog.com