技術力が高い化学業界の企業③~富士フイルム、DIC~

 過去記事ではROA(総資産利益率)他の過去記事では営業利益率を化学業界の企業における、技術力の定量的な指標として選出しました。今回は、特許数を技術力の定量的な指標として紹介したいと思います。特許は、企業の技術を守る手段であり、特許数が多ければ多いほど技術を保有していると考えました。以下ランキングです。

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★特許数(2021年公知)ランキング★
●ランキングI: 400≦特許数(件)
富士フイルムHD(1306),DIC(1004),花王(764),東レ(755),昭和電工(704),住友化学(686),旭化成(651),積水化学工業(633),三菱ケミカルG(615),日東電工(590),信越化学工業(415)
●ランキングII: 200≦特許数(件)<400
三井化学(357),東洋インキSCHD(356),住友ベークライト(325),東ソー(313),カネカ(305),AGC(276),小林製薬(252),ユニ・チャーム(222),東洋紡(213)
●ランキングIII: 100≦特許数(件)<200
日本ゼオン(199),クラレ(191),帝人(187),日本触媒(179),デンカ(172),UBE(172),三洋化成工業(164),トクヤマ(161),ダイセル(133),資生堂(130),ライオン(127),出光興産(121),東京応化工業(120),日本化薬(111),日油(108),ENEOSHD(105)
●ランキングIV: 20≦特許数(件)<100
三菱瓦斯化学(92),ADEKA(80),日産化学(79),JSR(79),サカタインクス(64),アイカ工業(59),東亞合成(54),アース製薬(54),コーセー(53),ニフコ(48),エア・ウォーター(45),関西ペイント(44),日本ペイントHD(41),クレハ(41),セントラル硝子(35),日本曹達(34),タキロンシーアイ(29)
●ランキングV: 特許数(件)<20
高砂香料工業(11),日本酸素HD(5),エフピコ(5),ニチレキ(5),ユシロ化学工業(5),日本コークス工業(4),ポーラ・オルビスHD(1),コスモエネルギーHD(1),東亜石油(0),ビーピー・カストロール(0),富士石油(0),MORESCO(0),日本精蝋(0)

※1 化学業界売上高ランキング50位まで+石油化学業界+α
※2 2023年2月時データ
※3 特許数は2021年公知の値を使用

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 上記より、富士フイルム、DICの特許数がTOPレベルであることが分かりました。続いて、特許資産規模という指標を「Patent Result」(※4)という会社から発行されており、そちらも紹介しようと思います。特許資産規模は、特許数だけではなく、特許発行までの注目度を出願人、審査官、競合他社のコメントから判断しているそうです。その結果が下図です。やはり、富士フイルムはNo1なことは変わらないですね。質、量ともに最高峰です。一方でDICは2022年になって、特許数が減っており、安定感はないものの上位には入っております。技術力の高い企業に入りたいと思ったら、富士フイルムは一考の価値がありそうですね。

※4 「Patent Result」2022年データ
www.patentresult.co.jp

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