技術力が高い化学業界の企業②~信越化学工業、日産化学~

 過去記事「技術力が高い化学業界の企業~信越化学工業、日産化学、日油~」では、化学業界の企業において技術力の指標として、ROA(総資産利益率: 純利益/総資産)を採用しました。工場設備などの資産に対して、どれぐらい効率良く利益を生み出しているか、ということは正に技術力と考えました。
 今回はもう一つ新しく技術力の指標として、営業利益率(営業利益/売上)を考えました。営業利益率が低い場合は、低付加価値な製品をなりわいとしており(たくさん売る必要がある)、一方で、営業利益率が高い場合は、高付加価値な製品を扱っております。高付加価値な製品を作ることができる、すなわち技術力が高いと考えました。

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★営業利益率ランキング★
●ランキングI: 12≦営業利益率(%)
信越化学工業(32.6),日産化学(24.5),ビーピー・カストロール(20.1),日油(18.5),小林製薬(16.8),東ソー(15.7),日東電工(15.5),東京応化工業(14.8),JSR(12.8),日本ゼオン(12.3),AGC(12.1),クレハ(12)
●ランキングII: 10≦営業利益率(%)<12
クラレ(11.5),日本化薬(11.4),東亞合成(11.3),ニチレキ(11),東亜石油(11),ニフコ(10.8),ダイセル(10.8),日本酸素HD(10.6),デンカ(10.4),花王(10.1)
●ランキングIII: 8≦営業利益率(%)<10
日本コークス工業(9.8),コスモエネルギーHD(9.6),ADEKA(9.6),ポーラ・オルビスHD(9.5),住友ベークライト(9.5),アイカ工業(9.5),富士フイルムHD(9.1),三井化学(9.1),日本ペイントHD(8.8),ライオン(8.5),コーセー(8.4),トクヤマ(8.4),旭化成(8.2),エフピコ(8.1)
●ランキングIV: 6≦営業利益率(%)<8
日本触媒(7.9),住友化学(7.8),三菱瓦斯化学(7.8),日本曹達(7.8),積水化学工業(7.7),三菱ケミカルG(7.6),東洋紡(7.6),エア・ウォーター(7.3),三洋化成工業(7.3),ENEOSHD(7.2),関西ペイント(7.2),UBE(6.7),出光興産(6.5),カネカ(6.3),レゾナック(6.1),タキロンシーアイ(6.1)
●ランキングV: 営業利益率(%)<6
高砂香料工業(5.4),MORESCO(5.3),アース製薬(5.2),DIC(5),帝人(4.8),東洋インキSCHD(4.5),東レ(4.5),サカタインクス(4.1),資生堂(4),セントラル硝子(3.5),富士石油(3.2),ユシロ化学工業(2.4),日本精蝋(2.1),ユニ・チャーム(データ無し)

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 ランキング結果より、営業利益率のTOP企業は、信越化学工業(32.6),日産化学(24.5)です。過去記事のROAランキングでも日産化学、信越化学がノミネートされておりましたので、技術力の高さが別の指標でも証明されましたね。

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