社員への教育が充実している化学業界の企業を探している方へ~ユニ・チャーム、日産化学~

 会社で、きちんと教育を受けられるか不安。大学の研究室時代には、きちんと教育がなくて、会社ではもっとちゃんとした教育がある会社に入りたい。一度就職したが、教育の”きょ”の時代もなく、訳も分からないまま進むのが嫌だった。そんな風に理由はいろいろとあると思いますが、社員への教育が充実しているかどうかで就職/転職を判断している方に向けて、今回は記事を書いていきます。
 文献(※1)より、「社員1人当たり育成時間」が1年間で25%増加した場合、PBRは増加から3年後の1年間で10%増加するらしいです。逆を言うと、PBRが増加すると社員1人当たりの育成時間が高いと言うこともできるかもしれません。すなわち、社員1人当たりの育成時間を大事にする人は、PBRが比較的高い企業に入社する方が良いでしょう。それではランキングを見ていきます。

※1 「国内外600社の人的資本開示から読み解く
人的資本を通じた企業価値の向上に向けて、国内企業は今何をするべきか」

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★化学業界の企業におけるPBRランキング★
●ランキングI: 2≦PBR
ユニ・チャーム(4.9倍),日産化学(4.5倍),資生堂(3.9倍),小林製薬(3.5倍),コーセー(2.9倍),花王(2.8倍),ビーピー・カストロール(2.5倍),日本ペイントHD(2.2倍),ポーラ・オルビスHD(2.1倍),信越化学工業(2.0倍),JSR(2.0倍),アース製薬(2.0倍)
●ランキングII: 1.2≦PBR<2
日油(1.9倍),エフピコ(1.9倍),ライオン(1.7倍),東京応化工業(1.7倍),日東電工(1.6倍),ニフコ(1.6倍),日本酸素HD(1.5倍),関西ペイント(1.5倍),アイカ工業(1.3倍),富士フイルムHD(1.2倍),積水化学工業(1.2倍)
●ランキングIII:0.9≦PBR<1.2
エア・ウォーター(1.0倍),デンカ(1.0倍),ADEKA(1.0倍),クレハ(1.0倍),セントラル硝子(1.0倍),東亜石油(1.0倍),旭化成(0.9倍),日本ゼオン(0.9倍),ダイセル(0.9倍),住友ベークライト(0.9倍)
●ランキングIV: 0.7≦PBR<0.9
住友ベークライト(0.9倍),東ソー(0.8倍),日本化薬(0.8倍),日本曹達(0.8倍),東レ(0.8倍),三菱ケミカルG(0.7倍),出光興産(0.7倍),住友化学(0.7倍),三井化学(0.7倍),三菱瓦斯化学(0.7倍),レゾナック(0.7倍),コスモエネルギーHD(0.7倍),三洋化成工業(0.7倍),AGC(0.7倍)
●ランキングV:PBR<0.7
ENEOSHD(0.6倍),クラレ(0.6倍),カネカ(0.6倍),DIC(0.6倍),日本触媒(0.6倍),東亞合成(0.6倍),トクヤマ(0.6倍),サカタインクス(0.6倍),タキロンシーアイ(0.6倍),ニチレキ(0.6倍),日本コークス工業(0.6倍),MORESCO(0.6倍),帝人(0.6倍),UBE(0.5倍),東洋インキSCHD(0.5倍),高砂香料工業(0.5倍),東洋紡(0.5倍),富士石油(0.4倍),ユシロ化学工業(0.4倍),日本精蝋(0.4倍)

※1 化学業界売上高ランキング50位まで+石油化学業界+α
※2 2022年8月データ

上記ランキングより、PBRが高い、すなわち、社員1人当たりの育成時間が長いであろう企業は、ユニ・チャーム(4.9倍),日産化学(4.5倍)です。参考にしてみてください。

★化学業界の「企業比較」の記事★
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★化学業界の「個別企業研究」の記事★
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