化学業界の企業でトップダウン型とボトムアップ型の定量的な区別

 就職してみるまで、企業の仕事のやり方/雰囲気を掴むことは難しいです。難しい中でも、なんとか企業を比較して、自分の思い描く企業に就職していく意思決定が重要となってくるのです。今回は、化学業界の企業の中で、仕事のやり方/雰囲気に大きな影響を与える、トップダウン型かボトムアップ型なのかを定量的な指標で判別していきたいと思います。
 トップダウン型は「会社が何をやるべきか」を戦略的に大きな枠組みで考える人材(すなわち取締役)の給与が一般従業員よりも高く、重要視されていると考えました。
 一方でボトムアップ型は、従業員の1人1人のやる気が上がるように、取締役と一般従業員との給与差が大きすぎないと考えました。
あなたにとって、戦略重視 / 現場の従業員重視どちらが良いでしょうか?
あなたの価値観と適合している会社に入ることで、就職した後の後悔を少しでも減らすことが出来るかもしれません。

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★化学業界の企業: トップダウン型 vs ボトムアップ型★
●超トップダウン型: 80≦取締役給与/従業員給与(倍)
信越化学工業(176),エフピコ(113),JSR(109),アース製薬(97),AGC(95),住友化学(94),資生堂(86),東レ(85)
トップダウン型: 60≦取締役給与/従業員給与(倍)<80
日東電工(75),カネカ(75),ライオン(73),小林製薬(67),東京応化工業(65),クラレ(63),出光興産(63),旭化成(62),ダイセル(60),積水化学工業(60)
●バランス型: 40≦取締役給与/従業員給与(倍)<60
ADEKA(59),東洋紡(58),三井化学(58),花王(58),ニフコ(58),住友ベークライト(57),ユニ・チャーム(56),日本化薬(55),三菱瓦斯化学(53),日産化学(48),日本触媒(43),デンカ(42),レゾナック(42),帝人(41)
ボトムアップ型: 30≦取締役給与/従業員給与(倍)<40
コーセー(40),三洋化成工業(40),アイカ工業(39),DIC(38),東ソー(38),関西ペイント(36),日油(33),UBE(32),日本曹達(31),クレハ(31)
●超ボトムアップ型: 取締役給与/従業員給与(倍)<40
トクヤマ(30),富士石油(30),セントラル硝子(28),ユシロ化学工業(27),タキロンシーアイ(27),サカタインクス(26),東亞合成(24),日本ゼオン(23),高砂香料工業(23),MORESCO(20),日本精蝋(16),日本コークス工業(14),東亜石油(9),ビーピー・カストロール(8)
●その他: HDのため全社給与が不明のため、調査から除外
ニチレキ,富士フイルムHD,日本ペイントHD,ENEOSHD,三菱ケミカルG,日本酸素HD,エア・ウォーター,ポーラ・オルビスHD,コスモエネルギーHD,東洋インキSCHD

※1 化学業界売上高ランキング50位まで+石油化学業界+α
※2 2023年2月時データ
※3 IR BANKより調査。()内は就業人員で連結会社を含む

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 トップダウン型の企業は信越化学、ボトムアップ型の企業はビーピー・カストロール東亜石油となっております。参考にしてみてください。信越化学は化学業界において、時価総額No1企業であり、やはりトップダウンが市場では評価される強い企業なのかもしれません。

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