働きやすい化学業界の企業(成熟度)~ビーピー・カストロール~

 化学業界の企業において、少しでも”働きやすい”企業に入りたいものです。これまでの記事(下リンク)では、3年後離職率、年休取得日数を考えてきました。今回は視点を変えて、働きやすさに関して調査してみました。

jobofferdiary.hatenablog.com
jobofferdiary.hatenablog.com

 まずは、発想の原点です。以下は、「組織戦略の考え方 ――企業経営の健全性のために (ちくま新書)」より引用です。

「ルールや手続きの複雑化は、企業の主力事業の成熟と組み合わされて、さらに組織の健康を害していく。主力事業が成熟すると、従業員がヒマになり、次々と自主的に内向きの 仕事を増やしていってしまうからで ある。組織においては「秀才閑居して無用の仕事を 増やす」のである。」

 なるほど、事業が成熟していくと、腐敗していきやすいという理解をしました。事業の成熟に関して、定量的な指標がないかを考えた結果、創業年がどれほど古いかで比較できるのではないかと考えました(※1)。創業年が古い方が、成熟し自主的な内々の仕事が増えていくのではないか!?という仮説でランキングを作成しました。

※1 企業の設立年は、会社の合併などでその合併年が設立年になってしまうため、HPの企業沿革記載の一番古い年を創業年として比較します。

~~~~~~~~~~

★会社創業年ランキング★
 ランキングIの方が若い会社で、成熟しておらず働きやすい会社だという仮説です。

●ランキングI: 1945≦創業年(年)
ビーピー・カストロール(1971),ニフコ(1967),富士石油(1964),エフピコ(1962),ユニ・チャーム(1961),MORESCO(1958),JSR(1957),日本ゼオン(1950),カネカ(1949),三洋化成工業(1949),積水化学工業(1947),コーセー(1946)
●ランキングII: 1930≦創業年(年)<1945
クレハ(1944),ユシロ化学工業(1944),ニチレキ(1943),日本触媒(1941),コスモエネルギーHD(1939),アイカ工業(1936),セントラル硝子(1936),東京応化工業(1936),東ソー(1935),富士フイルムHD(1934),三菱ケミカルG(1933),東亞合成(1933),住友ベークライト(1932)
●ランキングIII: 1916≦創業年(年)<1930
エア・ウォーター(1929),ポーラ・オルビスHD(1929),日本精蝋(1929),信越化学工業(1926),クラレ(1926),東レ(1926),東亜石油(1924),旭化成(1922),日本曹達(1920),高砂香料工業(1920),タキロンシーアイ(1919),日東電工(1918),関西ペイント(1918),三菱瓦斯化学(1918),トクヤマ(1918),帝人(1918),日本化薬(1916)
●ランキングIV: 1900≦創業年(年)<1916
デンカ(1915),ADEKA(1915),住友化学(1913),三井化学(1912),出光興産(1911),日本酸素HD(1910),日油(1910),レゾナック(1908),ダイセル(1908),DIC(1908),AGC(1907)
●ランキングV: 創業年(年)<1900
UBE(1897),東洋インキSCHD(1896),サカタインクス(1896),アース製薬(1892),ライオン(1891),日本コークス工業(1889),ENEOSHD(1888),花王(1887),日産化学(1887),小林製薬(1886),東洋紡(1882),日本ペイントHD(1879),資生堂(1872)

※2 化学業界売上高ランキング50位まで+石油化学業界+α

~~~~~~~~~~

 上記ランキングの結果、ビーピー・カストロールが1971年創業しており、化学業界売上高ランキング50位まで+石油化学業界+αの中では、最も創業が早く、成熟しておらず働きやすい可能性が高いです。

★化学業界の「企業比較」の記事★
jobofferdiary.hatenablog.com
jobofferdiary.hatenablog.com