『積水化学工業』への就職/転職に向けた企業研究

 今回は、積水化学工業について調査をしました。簡易スクリーニングでは、化学業界売上高ランキング50位まで+石油化学業界の中で第12位となっており、Topレベルとなっております。特に、安定性に関しては、Top of topであり、お金には困っていなさそうです。投資家も成長を期待しており、なおかつ従業員の年収は高いです。一方で、設備など資産に対する利益は低く、技術力が低いことが少しだけ心配なくらいでしょうか。余談ですが、積水化学工業と同志社大学は関係性が深いので、同志社大学在学の方にはおすすめです

★事業分野ごとの売上と営業利益の相関★
 事業分野ごとに、積水化学工業が安定した利益を創出しているかを見ていきましょう。文献(※1)より、売上と利益の相関を表す決定係数(R2)が0.7以上であれば、安定した利益を得ていると判断します。「メディカル分野」と「その他分野」が売上と利益の相関係数が0.9以上となっており、他の分野は0.7には届いておりません。ただし、「その他分野」は赤字なので、儲かっているとは言い難いため、安定しているのは「メディカル分野」だけですね。2019年に「高機能プラスチック分野」から「メディカル分野」が切り離されており、今後を担う重要な事業分野として考えており、適切な判断だと思います。文献(※1)でも、医薬品関連の分野は安定した収益が出ていることが、国内外企業の調査により判明しております。「メディカル分野」を伸ばしていくことが、積水化学工業の戦略として大事であることが浮き彫りになりました。



※1 参考文献: 「日米欧の化学会社はどんな事業戦略をとってきたか:今後は」

★設備投資費/研究開発費の配分見直し★
 残念ながら、積水化学工業における分野ごとの設備投資は公開されておりませんので、投資としては研究開発費の事業分野ごとの比較のみになります。2018年以前は、メディカルが高機能プラスチックに含まれてしまっているので、メディカルへの投資がどのように変化してきたかは分からないですが、高機能プラスチック+ヘルスケアの研究開発費は2012年対比で2021年は4%UPしており(52%⇒56%)、これはほとんどがヘルスケアの増大によると予想しております。4%はUPしているものの、たった4%なのかと思ってしまっております。もっと、大きく舵を切っていって欲しいものです。


積水化学工業 学閥(2022年)★
 冒頭で書いたように、同志社大からの入社が多いですね。

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