『日本触媒』への就職/転職に向けた企業研究

 今回は、日本触媒について調査をしました。簡易スクリーニングでは、化学業界売上高ランキング50位まで+石油化学業界の中で第24位となっており、まずまずのランキング順位となっております。成長性と技術力は低いですが、年収と安定性はTopクラスです。      
 年収が高い割には、就職難易度は低いため、年収を重視する人にはおすすめです。なおかつ、当ブログ独自の転職できる力を蓄えることの出来る企業のTop or Topです。若い内から大きな仕事を任せてもらえ、かつ製品の川上から川下まで扱い製品に愛着をもって仕事をすることができます。
すなわち、化学業界の企業の中で、比較的に簡単に入社できる割に、年収が高い企業であり、なおかつ転職できる力を蓄える企業に入りたいという方におすすめの企業です。

★事業分野ごとの売上と営業利益の相関★
 日本触媒の中には、「基礎化学品事業」、「機能性化学品事業」、「環境・触媒事業」の事業分野があります。事業分野の安定性を表す指標として、売上と利益の相関を表す決定係数(R2)があり、その値のスレッシュホールドは0.7です(※1)。0.7以上であれば、安定している事業分野、0.7より下であれば、安定している事業分野ですが、、、日本触媒の最大R2値は、0.36(基礎化学品事業)であり、安定しているとは言えません。11年間で安定できなかったのですから、これからも、、、、つまり新しい分野の挑戦が必須だと思います。

※1 参考文献: 「日米欧の化学会社はどんな事業戦略をとってきたか:今後は」

★設備投資費/研究開発費の配分見直し★
 上記の通り、どの事業分野も安定しておらず、安定した柱を求めているのが、日本触媒です。特に研究開発において、いわゆる”その他”事業や、M&Aによる新規事業の創出が必要だと想定されますが、実際は上記3分野の研究開発費/設備投資を集中しており、イマイチです。その3分野においても、研究開発費の配分見直しは全く行われず、比率は一定です。設備投資に関しては、一貫した戦略も感じられず、、、うーん。。。戦略がなさそうです。




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